インフルエンザの発熱期間は1日とは限らない!なった時はどうする?
インフルエンザは、毎年冬の時期に流行するので、耳馴染みのある方も多いかと思います。
この病気は全年齢にかかる恐れがあるので、油断できないものでもあります。
インフルエンザがどんな病気なのか簡単に説明すると、呼吸器がインフルエンザウイルスにより感染することによって起こる病気です。
そこでは、発熱も伴うのですが、期間は1日だけとは限りません。
それでは、一体どれくらいの期間起きるのでしょうか?
そもそも私がなぜインフルエンザの発熱期間についてお伝えしようと思ったのかというと、知人が高熱に非常に苦しんでいたからです。
そのため、どうにか早く高熱を下げる方法はないのかと思ったのです。
その時は、知人に的確なアドバイスができなかったのが心残りなのですが、インフルエンザの発熱期間がどれ位なのか。そういった事前知識を深め、万が一あなたが発熱を発症した場合にも、快方に向かうようにくわしく解説します。
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インフルエンザの発熱期間は何日なの?
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1日~3日の間は潜伏期間となり、その後にインフルエンザを発症します。
一般的な成人では、38℃以上の高熱が平均して3日~4日の間続きます。
その他にも、ご家族に子供さんや、高齢者の方がいらっしゃるのであれば、その方々の発熱期間も心配になるかと思います。
そこで、 それぞれの発熱期間において、確信的な情報ソースが見つかったので、ご紹介します。
小児の発熱期間
小児は、参考文献を一部引用しますと、
2001/2002年のインフルエンザ流行時に, インフルエンザ迅速診断が陽性の小児インフルエンザ患者に, oseltamivirを投与してその有効性を熱型から検討した. oseltamivirはカプセル剤から散剤を作製し, 1回量2mg/kgで1日2回, 5日間投与した. 発症してから2日以内に来院した小児のインフルエンザ患者131例 (平均年齢5.8±3.6歳, 範囲0.8~14歳) に, oseltamivirを投与すると, 翌日には44%の患者が37.5度未満に下熱し, 2日後には86%の患者が下熱することが明らかになった. 投与開始から下熱までの日数は, 平均で1.7日であった.
出典元:感染症学雑誌
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上記の内容を簡単にご説明しますと、薬をしっかりと投与していれば、 1日~2日の間にかけて下熱するケースが多いことが分かりますね。
薬についての詳細については、かかりつけの病院や、ご自身の状態によっても変わりますので、その時に医師から処方された薬を服用させるようにしてください。
しかし、上記の日数はあくまでもデータとしての目安なので、もう少しかかる場合もありますので、気にかけておきましょう。
また、高熱以外にも、通常の風邪の症状で見られる鼻水や咳などが出やすいので、しっかりとケアをしてあげてください。
高齢者の発熱期間
高齢者の発熱期間においては、免疫力が低下していることから、10日以上と長期化する恐れがあります。
注意点としては、合併症を併発し、重症化することも考えられます。ですから、油断せずに、できる限り気にかけておくことが大切です。
しかし、高齢者の方でも個人差があるので、最短1日で下熱する方もいらっしゃいます。
ですので、ご家族で高齢者の方が高熱になったからといって悲観的にならずに、前向きにとらえるようにしてください。
しかし、高熱になるまでの過程でも、
- 微熱から始まって徐々に高熱に移り変わっていくケース
で症状が数日延びる場合や、
- インフルエンザにかかっても高熱の症状が見られないケース
もあります。
※参考情報
インフルエンザについて|第一三共株式会社
ここまででお伝えしたのは、高熱が続く場合の考え方ですが、高熱そのものが辛いということもあるでしょう。
そうした時に知っておくべきことは以下の記事に書いていますので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。
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かかると高熱以外にも複数の症状が現れる
インフルエンザにかかると、高熱だけに留まらず、複数の様々な症状が現れます。
それは、どういったものかというと、
- 鼻水
- 咳
- 全身倦怠感
- 頭痛
- 関節痛
- 腰痛
- 吐き気
- 食欲不振
などの症状が現れます。
症状の度合いは個人差によって異なりますが、その時の年齢や、過去に罹患した経験などの状態によって、1週間~10日後の間には症状が軽くなります。
インフルエンザには、発熱だけではなく他の症状を伴うので、大変苦しそうに感じられます。
インフルエンザにかかった知人から聞いた話によれば、罹患中は高熱や関節が動かず、あまりの辛さで身動きを取るのも難しくなり、トイレに行くのが精一杯だといった話を伺っています。
かかってしまうと、どれだけ苦しく、大変なのかがひしひしと伝わってきますね。
インフルエンザは、先にも触れた通り、発熱だけといった症状ではなく、複数の症状が同時に現れるのが特徴です。上記で挙げた項目のうち、いずれかが該当していれば発症している可能性は高いです。
※参考情報
インフルエンザ|ヤフーヘルスケア
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発熱が続く場合の対処法
先ほど、インフルエンザにかかった場合に、年齢別に発熱期間はどれぐらいになるのか詳しくお伝えしました。
しかし、発熱期間は大体これぐらいまで続くだろうと分かっていても、すぐにでも高熱を下げたいといった気持ちが強いのではないでしょうか?
そのため、発熱が続く場合の対処法をお伝えしますと、
後にも詳しく説明しますが、 水分補給、栄養補給、充分な睡眠をとることを心がけてください。
そして、一番は普段の日常時でも無理をせず、解熱するまではしっかりと休むなど安静にしておきましょう。
風邪等と同じく、熱が出た時の基本的な対処ですが、自分で意識できることをしっかりと意識することが大切です。
後は当たり前ですが、病院へ行くのはもちろん大切です。
先にもお伝えした各年齢別の平均の発熱期間を超えてもなお発熱が続くようであれば、医師の診察を受けるようにしてください。
しかし、あまりにも高熱がひどい状態であれば、発熱期間などは気にせずにすぐにでも病院に行った方がいいでしょう。
また、上記で挙げたのは、平均的な発熱期間が過ぎても自分での対処法ではどうにもならない場合の最終手段です。
自分の症状の度合いに応じて、解熱するまで少し待って安静にしておくのか、すぐにでも病院に行くのかを判断するということですね。
そして、病院へ行って、医師から診断を受けた後に、これからどう行動すべきなのか、医師の指示を仰ぎましょう。
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ここからご説明することは、医療機関を受診し、医師の指示を仰いでいることが前提となります。
それを踏まえた上で、適切な対応を行ってください。
例えば、熱が38度台で、インフルエンザと診断されれば、抗インフルエンザ薬を処方されます。
この段階であれば、まだ解熱剤の処方はされないでしょう。
しかし、全身の倦怠感、筋肉痛、頭痛、関節痛など症状の度合いが激しい場合は、解熱剤を処方される場合があるでしょう。
処方された場合は、医師の指示を仰いで、適切な用法用量を守ってください。
医師の診断を受ける前に市販の解熱剤を使うと、 低体温や肝機能障害を招く恐れがあるので、自己判断で勝手に服用しないようにしてください。
39度以上の高熱が続く場合はどうする?
症状の度合いが激しい場合は、自分では身動きが取れないケースもあるので、家族の助けを借りたり、救急車を呼ぶなど緊急措置が必要となります。
診断結果の後、インフルエンザであることが判明した場合は、抗インフルエンザ薬や解熱剤が処方されますので、医師の指示に従って用法用量を守り、服用してください。
では、病院に行くほどひどい訳ではないけど、自分でなんとかしたい場合はどうすればいいのでしょうか?
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高熱時に自分でできる対処法
高熱ではあるものの、インフルエンザかどうかまだ確定していない場合は、病院へ行かず、なんとか自分だけで治せないものかとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
そのような状態の時に、自分でできることとしては、
- 水分補給
- 栄養補給
- 充分な睡眠
などが挙げられます。
各項目別に詳しくご説明致します。
1.水分補給
高熱が出た時には、水分補給が欠かせません。なぜかというと、高熱時に汗が多く出るので、こまめに水分を取らないと脱水症状の恐れがあります。
おすすめの飲料は、経口補水液や、スポーツドリンクです。これらは水分はもちろんのこと、電解質、ナトリウムが含まれています。これらの成分は、体内に水分を早く吸収しやすいからです。
また、緑茶にも殺菌作用があるカテキンや、ビタミン C が多く含まれているので、おすすめですです。スポーツドリンクと同様に、脱水症状を抑える働きがあり、効果的です。
しかし、上記に挙げたものは、水分を素早く吸収する効果や、殺菌作用などの付加価値があるものです。ですので、必ずしも上記に挙げたものではなくてはならないという訳ではなく、水分をとることができれば、水であっても脱水症状を抑えるのには十分な効果があります。
私も、万が一インフルエンザの疑いで高熱になった場合に備えて、経口補水液や、スポーツドリンクを常備しておこうと思いました。
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2.栄養補給
高熱の場合は、どうしても食欲がわかない場合があるかと思います。その場合は無理に食べる必要はありません。そういった状態で無理に食べると、胃腸が消化不良を起こして嘔吐を起こしてしまう恐れがあります。
ですので、少しでも食べれる時に食べると良いでしょう。
どういったものが良いのかというと、
- おかゆ
- 雑炊
- 煮込みうどん
- ヨーグルト
- ゼリー
- 果物
などが消化にもよく、食べやすいでしょう。
高熱で食欲がなく、胃腸が弱っている状態では、一度の食事量を少なくすることで栄養を補給できるので、より回復に向かいやすくなります。
おかゆや煮込みうどんなどは、料理をするにもそこまで手間がかからないので、家族にも気軽に頼みやすいので良いですね。
3.充分な睡眠
充分な睡眠を摂ることによって、免疫力を高める働きがあります。特に高熱となると、ウイルスと戦っているため、エネルギーをかなり消耗してしまいます。
そこで、無理をせずしっかりと睡眠を摂ることで脳に栄養を与え、免疫力を高め、 格段に早く治すことができます。
睡眠をしっかり摂ることは、手間もお金もかからず誰にでもできる平等に与えられた自然治癒法なので、存分に活用していきたいですね。
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まとめ
今回はインフルエンザの発熱期間について言及してきましたが、かかってしまうとどれほど苦しいものなのかが理解できたかと思います。
ここで、今一度どういったことをお伝えしたのかを振り返ってみましょう。
まず、インフルエンザには潜伏期間があるものの、発熱期間としては成人で、約3日~4日にかけて高熱が発症します。
また、小児は、1~2日、高齢者は1日~10日以上でしたね。
ご家族がインフルエンザに発症中は、注意深く見守るようにしてください。
しかし、あくまでも発熱期間は症状の度合いにより個人差があり、場合によってはこの日数よりも少し延びる可能性があるので、用心してください。
インフルエンザは、高熱以外にも複数の症状が現れます。
そのため、発症するのは高熱だけではないので油断はできません。
しかし、上記の項目でも挙げた対処法である
- 病院での診断
- 水分補給
- 栄養補給
- 充分な睡眠
を行なうことで、高い確率で高熱の症状を緩和することができます。
そして、自分でできることの項目は、意識一つで簡単にできることですので、そこまで症状がひどくなければ、まず病院に行く前にやっておきたいですね。
私も自衛の手段の一つとして、頭の片隅に入れておきたいと思います。
あなたが、万が一インフルエンザの疑いによる発熱が続く場合の対処法として、役立てて頂ければ幸いです。
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