花粉やハウスダストなどに反応して起こるアレルギー性鼻炎。ずっと止まらない鼻水や咳、痰はつらいですよね。特に、そういった不調になかなか慣れていない子供などは、さらにしんどそうに見えます。そんなアレルギー性鼻炎がつらい、特に咳や痰が止まらない子供のために、今回はその原因や対処法を探っていきましょう。

アレルギー性鼻炎での子供の咳､痰が出る原因

アレルギー性鼻炎で子供の咳や痰が出る原因とは、主に2つ考えられます。1つ目は、くしゃみや鼻水と同じように、原因物質を排除しようとしているから。そして2つ目は、重い鼻づまりが原因で鼻での呼吸ができず、口呼吸になってしまうからです。

1つ目の原因物質の排除を解説するには、アレルギー性鼻炎そのものの説明が必要ですね。アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉などを原因物質として、それを体内から排除するための過剰な反応によるものです。

ずっと鼻が詰まり鼻水が止まらないのは、体内の原因物質（アレルゲン）を体から取り除こうとする体の働きです。そして咳や痰が出るのは、鼻と気道で繋がっている喉も、同じように原因物質を排除しようとしているからなのです。

2つ目の口呼吸は、あなたも経験があるのではないでしょうか？アレルギー性鼻炎の一番の症状である鼻づまりが原因で、口での呼吸が主になってしまうこと。結果として、乾燥に負けて喉を痛めてしまうのです。

アレルギー性鼻炎での子供の咳､痰を止める対処法

では、どうやったらつらい咳や痰を止めることができるのでしょう？こちらも、主に2つの対処法を挙げることができます。1つ目は、薬などの医療に頼ること。そして2つ目は、日常から家庭の中で、アレルギー性鼻炎が起こらないような環境に整えていくことです。

それでは1つずつ見ていきましょう。1つ目の医療に頼ること、これはそのままの意味で、病院を受診することです。耳鼻咽喉科を受診すると、大体薬物療法がとられ、内服薬や点鼻薬などを処方されます。市販の薬では成人向けのものが多かったりするので、子供には適しません。医療系に頼るならば、きちんと病院を受診させるようにしてください。

なお、このような薬の使用でも症状が好転しない場合には、長期間の注射でアレルギー体質そのものを改善していく方法や、原因物質に過敏になった部分をレーザーで焼く手術といった方法もあります。お子さんの状況を見て、医師と相談していくといいでしょう。

2つ目は家庭の中で環境を整えること。実は、日常の中で子供のアレルギー性鼻炎の発症や悪化を抑えることは、十分に可能なのです。鼻や喉に悪いのは、清潔でない空気や乾燥です。そこで、こまめな換気を行ったり、カビに注意しながら加湿器を使用するなどして、乾燥に注意することが重要です。

また、家族の中にたばこを吸う人がいるなら、なるべく禁煙しましょう。たばこの煙は鼻の粘膜など気道を刺激するので、アレルギー性鼻炎に悪影響です。

他にも、子供に十分な睡眠をとらせること、栄養バランスを考えた食事を心がけることなども、子供の免疫力を高めるのに有効です。家庭内のちょっとしたことの改善で、子供の止まらない咳や痰を和らげることができます。できることから、始めてみてください。

まとめ

いかがでしたか？アレルギー性鼻炎は体質もあって、完治が難しい病気です。止まらない咳や痰は非常に苦しいものですから、子供の症状が少しでも和らぐように、できる限りのことをしてあげたいですね。

【関連記事】

アレルギー性鼻炎の体質改善に良い食事方法！ヨーグルトや漢方薬もいいってマジ？