ノロウイルスで熱が下がらない時の対処法は薬？死滅には熱湯消毒が効果的！

ノロウイルスにより熱が下がらない時、対処法は薬なのでしょうか？　
また、ノロウイルスを死滅させるには熱湯消毒が効果的です。
その二点について、ご説明します。

ノロウイルスで熱が下がらない時の対処法として、適切な薬を挙げます。

ノロウイルスに感染すると、吐き気、嘔吐（おうと）、下痢、腹痛などの症状が現れます。
発熱することはあっても、39℃近いような高熱になることは、あまりありません。

通常は、症状が出てから２～３日で、快方へ向かいます。

しかし、３日を過ぎても熱が下がらず、続くようであれば、医師に診てもらう必要があります。

熱が下がらない原因として、考えられるものを挙げます。

ウイルスが体内にいて長引く

脱水症状の一つとして発熱している

ノロウイルスが完治しない間に、別のウイルスに感染してしまい熱が下がらない。

体の抵抗力が弱り、風邪やインフルエンザに感染してしまった。

そこで、「市販薬を飲もう」。
そう思ったり、実際に飲む場合が少なくないでしょう。この場合の市販薬と言えば、解熱、鎮痛効果があると記されたものです。

ですが、無闇に飲むのは、対処法として良くはありません。何故なら、薬によっては、症状や原因、体質に合わず、副作用を起こし、そちらの方が重大な問題になる場合も考えられるからです。

それと、発熱は、免疫反応としてのものです。ウイルスと闘うために発熱しています。決して悪いこととは言い切れないのです。

ですから、熱が下がらずに不調が続く場合、病院へ行き、検査、診断を受け、自分に合った症状や、原因に合った解熱剤や整腸剤などを処方してもらいましょう。

とはいえ、ノロウイルスへの対処法となる治療薬や予防ワクチンは、ありません。まだ開発されていないのです。

熱が下がらない時の対処法として、解熱鎮痛剤の他に、経口補水液、冷却シートなどの活用があります。冷却シートなどで体の辛さを緩和し、特に首の後ろを冷やすと、症状の緩和や治癒に効果的です。

経口補水液は、塩分を含んでおり、脱水症状を防ぐ、軽減するという効果があるので、こまめな水分補給として活用できます。脱水症状は、重症になると、病院で緊急処置を取らねばならず、最悪、死に至る危険性もありますから、こまめな水分補給は忘れずにしてください。

脱水症状により、余計に熱が下がらないという、悪循環に陥ると厄介です。感染から１～２日で発症し、その初期症状の時点で、水分補給を心掛けましょう。そして２～３日安静にしていれば、快方へ向かうケースが多いです。

吐き気により、口から水分補給するのが難しければ、病院で点滴を受けるという方法もあります。高熱の場合は、解熱剤の服用、病院での治療が不可欠になります。

熱湯消毒は、ノロウイルスを死滅させる効果があるのでしょうか？

ズバリあります。熱湯を使うことで、死滅するのです。

熱湯消毒をする場合、85度以上の湯で1分以上煮るという方法により、ノロウイルスを死滅させる効果があります。鍋に入らない物には、沸騰した湯を1分ほどかけ続けます。

ちなみに、85度以上のスチームアイロンで2分ほど加熱する方法も有効です。また、塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムと、水とで作った消毒液を使う方法もあります。良く使われるアルコールは、ノロウイルスには効きません。

このように、熱湯消毒は、簡単で費用のかからない、ノロウイルスを死滅させる効果がある手段です。消毒する時は、火傷（やけど）に充分に注意してください。

毎年冬場に集団感染の多いノロウイルス。
感染力が強いので、消毒など、予防策も心掛けると良いでしょう。