鼻の粘膜を焼く手術ってどんなもの?2つの方法を徹底解説!
アレルギー性鼻炎や、花粉症はとても辛いですよね。
鼻水や鼻づまりなどの症状で悩まされている方も多いかと思います。
そんな鼻の悩みを解消する方法として、鼻の粘膜を焼く手術があることを耳にされ、この記事に辿り着いたのだと思います。
私も鼻がすっきりしないことに悩まされてきた一人です。
私自身そこまで重度のアレルギー性鼻炎ではなかったものの、起床時などはたまに鼻づまりで息がしづらいことがあったのです。今後、アレルギー性鼻炎が重症化しないことも絶対にないとは言い切れません。
ですので、万が一重症化してしまった時の事を想定して、鼻の粘膜を焼く手術方法について徹底的に調べてみました。
あなたがもし今現在アレルギー性鼻炎や花粉症に悩まれているのであれば、この記事を一通り見ることによって、
- 鼻の粘膜を焼く具体的な手術方法
が、手に取るように分かりますよ。
それでは、実際にどういった手術を行うのか見ていきましょう。
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鼻の粘膜を焼く手術の具体的な方法とは?
鼻づまりの症状が強い場合は、薬物治療では改善しないケースがあります。
その場合は、鼻の粘膜を焼く手術によって、しつこい鼻水や鼻づまりを解消することができるのです。
それはどういった手術かというと、大まかに分けて
- 鼻の粘膜に薬を塗布して焼く手術
- レーザー治療により鼻の粘膜を焼く手術
に分けられます。
まずはじめに、鼻の粘膜に薬を塗布して焼く手術とはどういったものなのか詳しく見ていきましょう。
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鼻の粘膜に薬を塗布して焼く手術
これは、下甲介(かこうかい)化学剤手術と呼ばれる方法です。
具体的にどういった手術をするのかというと、
下甲介化学剤手術は「トリクロール酢酸を薄めて水溶液にしたものを鼻腔(びくう)の下甲介という部分に塗って、鼻粘膜を変性させます。アレルギー反応を起こしにくい組織に再生させるので、症状が著しく改善されます」と八尾診療教授。ただし、同治療法も根治療法ではない。
手術は、鼻粘膜に麻酔をかけた後、トリクロール酢酸を塗布するだけ。所要時間は30分ほど。すぐに帰宅でき、その日から、仕事や運動、飲食、入浴が可能だ。ただし、手術当日は鼻をふいたもので目や他の皮膚に触らないこと。また、手術後は毎日、鼻を片方ずつしつこいくらいにかむ。
株式会社メディカルトリビューン及び北里大学医学部(神奈川県)耳鼻咽喉科の八尾和雄診療教授
といったものです。
上記は、一部医学的な専門用語があるので分かりやすく噛み砕いてご説明しますと、トリクロール酢酸とは、下甲介という鼻腔の奥の下部分に塗る専用の薬です。
また、実際に手術を行っている医師曰く、手術自体はそこまで痛くないようですが、人によっては麻酔が切れて痛みが生じるケースがあるので、痛み止めを処方するとのことです。
この手術を行うことによって一時的に鼻粘膜が腫れることで、1~2週間の間は鼻づまりの症状が強まります。ですが、時間が経つにつれて次第に症状も弱まってきます。
この手術は日帰りでもできます。ただ何度か通院による治療が必要です。ですので、ご自身の財布と相談しつつ、自宅から多少距離的に離れていたとしても、出来る限り評判の良い信頼できる医師に診てもらった方が安心できるでしょう。
そして、そういった医師が勤務している耳鼻咽喉科があるクリニックへと行ける場所を検討すると良いですね。
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手術費用は、病院により多少変動しますが、目安としては健康保険が適用され、およそ6,000円程度となります。
ただし、手術前に本当に手術する必要があるのかの検査として、内視鏡検査、鼻腔通気度検査などがありますので、こちらでおよそ3,000円程度かかります。
鼻の粘膜を焼く手術ということで大掛かりな手術で費用も多くかかってしまうのかと思いがちです。けれども、費用面の負担は少ないので、助かりますよね。
レーザー治療により鼻の粘膜を焼く手術
鼻のレーザー手術について病院の医師の方が運営している分かりやすいサイトがありましたので、文献を一部引用します。
鼻のレーザー治療は、鼻粘膜のひだにレーザー光線を照射し、粘膜を焼き縮める手術です。
どうしてそれがアレルギー性鼻炎に効果的なのかというと…。
意図的にやけどの跡をつくる
やけどが治ったとき、皮膚がひきつれたり、傷あとがケロイド状にツルツルになりますね。 レーザー治療はこの状態を意図的につくるものです。 粘膜がギュッと縮まるため鼻の中の空間が増え、鼻づまりが軽くなります。 また、レーザーをかけた粘膜は一時的に変性して鼻水の分泌が弱まるので、鼻水の量も減ります。
つまり、レーザー治療により鼻の粘膜を焼き縮めることで鼻の穴が拡張され、鼻通りが良くなり、鼻づまりが解消されるということですね。
しかし、レーザーを照射することで鼻粘膜が縮まる働きをするとは、まさか思ってもみなかったです。
実際に手術する流れとしては、
レーザー治療をする日にはまず、鼻粘膜の腫れをひかせるスプレーを噴霧し、麻酔薬を染め込ませたガーゼを鼻に入れて20~30分待ちます。麻酔薬が効いたら手術用内視鏡で鼻の奥を観察しながらレーザー治療を開始します。照射にかかる時間は10~15分程度で、ほとんどの方は痛みを感じないまま終わります。術後は15~20分ほど様子をみます。1回の治療は、麻酔の待ち時間を含めてトータルで1時間ほどです。
やはり、手術を受ける際にどうしても頭をよぎるのが、術中にどれほど痛いのかということです。
けれども、上記で示した通りレーザー治療にはほとんど痛みを感じないということで、そこまで心配をする必要はないですね。
また、このレーザー治療のいいところは一回の手術で6ヶ月程度は改善が期待できるということです。
ですので、アレルギー性鼻炎や、花粉症で薬を服用してもなかなか改善が見られない方にとって、即効性の高い方法となります。
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レーザー治療は健康保険が使えるのでお財布にも優しく、費用はだいたい8,000円程度です。
鼻水、鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー性鼻炎を抱えている方は、国民の4人の内一人の方が該当すると言われています。
こういった多くの方がかかる傾向がある病気に対して、健康保険が適用されるのは大変嬉しい限りですね。
経済的に困窮している方にもかなり助かるのではないでしょうか?
ただ、レーザー治療をいつ受けてもいいわけではなく、血液検査をしてから手術をするのに最適なタイミングで治療を行います。
具体的には、血液検査を行った後にアレルギー性鼻炎の状況の有無を探り、適時アレルギーを抑える薬を飲むということです。
ですので、耳鼻咽喉科に行った初日からすぐにレーザー治療が受けられるというわけではありません。
これらの調整は医師の判断により行なっていただけると思いますから、その都度医師の指示に従ってください。
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まとめ
ここまでで鼻の粘膜を焼く手術方法についてお伝えしてきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
手術方法の種類としては、大まかに分けて
- 鼻の粘膜に薬を塗布して焼く手術
- レーザー治療により鼻の粘膜を焼く手術
でしたね。
どちらの手術についても日帰りで行えるので、耳鼻咽喉科が遠方で離れていても多少は行きやすいかと思います。
しかし、通院は一回というわけにはいかず、数回通う必要があるので、そこだけは気をつけてくださいね。
鼻の粘膜を焼く手術として具体的な概要を知ったあなたは、今現在鼻水、鼻づまりで苦しんででいたとしても、この手術方法があることを頭の片隅にでも入れておけば、いざという時に役立つでしょう。
鼻づまりの症状が強く、薬物治療などでどうしても効かないようであれば、鼻の粘膜を焼く手術を受けることも検討してください。
あなたがアレルギー性鼻炎や、花粉症から解消されることを心から願っています。
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