ノロウイルスの検査方法は検便?種類や違いを徹底解説!
ノロウイルスの検査方法は、検便なのでしょうか?
そして、ノロウイルスの種類にはどんなものがあり、他のウイルスとどんな違いがあるのでしょう。
詳しく解説していきます。
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ノロウイルスの検査方法にある検便とは?
ノロウイルスの検査方法は、主に検便です。
検便といっても、ウイルスなので、通常のものとは異なります。
「ノロウイルス検査キット」というものを使います。
このキットの使い方は、通常の検便方法とほとんど同じです。
綿棒状のスティックに、便の表面を少しずつ削り取ります。
それを病院へ持って行くか、当日に病院で便を採取すると、早ければ20分程度で結果が分かります。
ただし、この検査方法は、結果の正確性が高いとは言えません。
気軽に検査でき、早く診断ができるメリットはあります。
ですから、採取した便を、検査機関に届け、精密な検査を受けるケースもあります。
平均で、3日ほどで結果が判明します。
すると、判明した時点で、症状が快方へ向かっている事も充分に考えられます。
それでも、症状が無くなった後も、一週間、長ければ一か月以上、患者の糞便にはウイルス粒子が含まれていて、周囲の人に感染させる力は失われません。
感染状況や衛生管理、予防促進を考慮に入れると、検便により、感染の有無を知る、証明することが必要な時もあるのです。
現実的には、感染しているという検査結果が出ても、ノロウイルスに対する特効薬やワクチンが無いこともあります。医師が患者の症状や状況など、問診のみで感染の有無を診断し、対症療法によって快方へ導く、体からウイルスを完全に排出させるというのが、主流ではあります。
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ノロウイルスの種類や違いを解説
人間が感染するノロウイルスには、31種類の遺伝子型があります。
そして、他のウイルスとの違いは、遺伝子型が多いために、人が持つ免疫では、充分な防御ができない点です。
ノロウイルスは、5つの遺伝子グループに分けられ、GⅠ~GⅤ群があります。
その中で、人間が感染する遺伝子群は、GⅠ群、GⅡ群、GⅣ群ですが、主にはGⅠ群とGⅡ群です。
合わせて31種類の遺伝子型があることになります。
2006年に大流行したノロウイルスは、GⅡ.4型でした。
そして、その型が主流となっています。
しかし、2015年に発生したのは、それまで流行していたGⅡ.4型ではなく、GⅡ.17型であり、それに対する免疫力は無く、流行の恐れがあるとされていました。
また、GⅡ.17型が増加する一方、GⅡ.4型の感染事例は減少しており、GⅡ.4型が変異し、GⅡ.17型になったと考えられました。大流行になる事態は、2016年現在も、懸念され、警告が発されています。
ノロウイルスは、種類が多いために、人間の免疫力では追いつかず、ある時期に突然、「新型」と呼ばれるが、もともと存在する型が増加し、その流行したことのない型がまん延する可能性が高いわけです。流行したことのない型への免疫力が人に無く、感染しやすいのです。
このように、他のウイルスと比べて、ノロウイルスは非常に感染力が強いという違いがあります。
そして、感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの一つです。発症すると、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などがあります。比較的、誰でも感染する可能性があるものです。
ノロウイルスを死滅させるには、熱湯消毒や特殊な消毒液が有効で、よく使うアルコールは効きません。
対策
ノロウイルスの大流行となれば、世は騒然とします。
そんな時でも慌てないように、消毒や手洗いなどの予防法や、感染した場合の対処法、二次感染への対策をも感染者の多い冬場へ向けて、知っておくと良いでしょう。
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