骨肉腫 痛みの場所や特徴!膝、肩、腰、腕に多く発症?

骨肉腫とは、骨に悪性腫瘍が出来る病気です。昔は骨肉腫の発症後、1~2年で死亡する病気でしたが、近年では医療が発達し、発見時に転移がみられなければ約半数以上の患者を救う事の出来る技術があります。今回は、身体の痛みの場所である膝、肩、腰、腕での事象について詳しく言及し、それぞれの痛みの特徴について詳しく解説します。早期発見が出来るように心掛けましょう。
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骨肉腫 痛みの場所や特徴
骨肉腫での膝の痛みや特徴
最初に骨肉腫の膝の痛みについて触れます。膝関節は、骨肉腫が最も多く発症しやすい場所です。走った時に軽い痛みや腫れがみられますが、安静にするとすぐに収まるという特徴があります。筋肉痛やねんざ、打撲等の症状と類似しているので、初期では中々区別が出来ないのです。
症状が進行すると、痛みが強くなり、安静にしても痛んでしまいます。膝の曲げ伸ばしがしにくくなる事により関節の動きが悪くなり、足を引きずって歩く等、跛行(はこう)の症状がみられます。更に、骨肉腫が悪化すると骨が脆くなり、骨折をする事にも繋がります。
骨肉腫での肩の痛みや特徴
骨肉腫が多く出来る場所は肩であるとも言われています。運動や仕事等で肩を使った時の筋肉痛や関節痛との区別が付きにくい特徴がありますが、ある程度見分けを付ける事は出来ます。
例えば、頭部や身体の胴体部分である体幹には、肩に近くとも骨肉腫は出来ないとされていますので、体幹以外の肩に近い部分の痛みであれば、骨肉腫の可能性があると推測する事が出来ます。
肩関節の骨肉腫の痛みも、初期段階であれば安静にしていれば引いていきます。症状が悪化すると、腫れも生じ、肩を動かすのにも支障が出てきます。皮膚が赤く腫れ、拡張し、健康な人に比べ熱を感じるようになるという特徴があります。
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骨肉腫での腰の痛みや特徴
骨肉腫が脊髄(せきずい)に転移し、腰や背中に痛みを感じるようになります。腫瘍が細胞分裂し増殖すると、脊髄を圧迫するようになります。神経も圧迫され、手足の痺れや麻痺がみられます。骨も弱まり、圧迫骨折を起こす事もありますので、骨肉腫の痛みは強く耐え難いものになります。
骨肉腫が全身に転移し広がっていく事から、この腫瘍は原発性と言われます。骨肉腫が原因の腰の痛みは、癌の骨転移の初期症状である事もあるので注意が必要です。
骨肉腫での腕の痛みや特徴
腕に出来た骨肉腫の症状が悪化すると、熱を持つようになり、腕の関節を曲げにくくなります。腕は腋(わき)や首のリンパ節に腫瘍が発展しやすい部分ですので、早期発見が出来るように身体の異変に気付く事が必要です。
骨肉腫の腕の痛みの特徴は他の部分と同様に、筋肉痛や関節痛との区別が付きにくいですが、筋肉痛の痛みは運動した翌日、もしくは翌々日に出る物で、骨ではなく筋肉が痛みます。更に、腫れや熱を持つ事は通常の運動量では考えられないため、関節を曲げた時に骨が痛み、腫れや熱を持っていたら骨肉腫の可能性を疑いましょう。
まとめ
骨肉腫の出来る場所によっては、腫瘍が広がり全身の癌に繋がります。それ故、患者の9割が亡くなっていました。
しかし、最近は抗がん剤等の医学の進歩により、発見時に転移がみられなければ、約半数以上の患者を救う事が出来ます。
また、人工骨等の移植や、再建技術の進歩により、腕や脚等を切断せず四肢温存出来るようになりました。早期発見を心掛け、大切な命を失わないようにしましょう。
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