脊髄損傷のリハビリ方法は歩行?期間や注意点も解説!
今回は、脊髄損傷(せきずいそんしょう)の治療について取り上げます。交通事故等の強い衝撃により脳と身体を繋ぐ神経が破損する脊髄損傷。全身の状態が安定した後は、治療にリハビリテーションが必須です。具体的なリハビリ方法は歩行なのでしょうか?また、リハビリ期間や治療を行う上での注意点にも言及し、解説していきます。
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脊髄損傷のリハビリ方法は歩行なの?
脊髄損傷のリハビリ方法は、日常生活での不自由のない歩行を目指す目的では行われません。つまり、リハビリ方法には歩行は含まれないのが一般的です。
なぜ、脊髄損傷におけるリハビリは歩行を目的としないのでしょうか?それは、「脊髄損傷によって失われた機能は二度と元には戻らない」という事実に基づきます。それゆえ、リハビリは損傷した機能を回復させるのではなく、残された機能をいかに使って日常生活の動作を可能にするかに焦点が当てられます。
リハビリの内容は、歩行ではなく車椅子を使って日常生活を送れるようにする事を目的とします。車椅子を身体の一部だと捉え、障害を受容する事から脊髄損傷のリハビリが始まるのです。
リハビリの目的は、傷を回避できた身体の神経を最大限に利用し、筋力を付ける事です。具体的なリハビリの方法は、車椅子の練習や軽い筋力トレーニング等が挙げられます。体力を付けるためには食事療法も欠かせませんし、思考力を維持するためには読書も必要です。
また、身体の一部を失う事は精神的なショックが避けられませんので、持続的なカウンセリングもリハビリには外せません。
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脊髄損傷のリハビリ期間
脊髄損傷の後遺症に向き合うリハビリ期間には、定めがない事を認識しておく必要があります。ただ、車椅子の練習等は1日の流れに定期的に組み込み、スケジュールを立てて一定の期日を設けた方が、早く日常生活を送れるようになります。焦らず急がずに、計画を立てましょう。
調子が悪くなったらリハビリを繰り返し、生活の一部として取り入れます。自分の状態に、今どんなリハビリが一番必要なのかを考える事で日常生活の質が高まります。リハビリ期間を意識せずに根気よく取り組みましょう。
脊髄損傷のリハビリを行う上での注意点
脊髄損傷のリハビリを行う上での注意点は、ネガティブな意識を捨て去る事です。最初は、障害を持っている事実を中々受け入れられません。ともすると様々な事がマイナスに傾いてしまいます。
しかし、車椅子が身体の一部になり日常生活を送る事ができれば、健常だった頃には想像もできなかったような視界が広がり、小さな事に感動を覚えられるようになります。「何ができるようになったか」に焦点を当て、一人で悩まない事が大切です。信頼のおける家族や医師の意見をしっかり聞き、自分の殻に閉じ込まないようにしましょう。
まとめ
脊髄損傷のリハビリは、物事の捉え方とモチベーションの維持が大切です。一人の主観では客観性に欠け、視野が狭くなってしまいますので、日々の会話や読書を通じて客観的事実を理解しておく事が必要不可欠ですね。
また、家族との時間を共有する、同じ障害を持った人と接する等、人と関わる事を通じて人間の温かさに触れ、自らの意志を強く持つと生きるのが楽しくなります。
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