突発性難聴の耳鳴りを治療するには?代表的なものをご紹介!
あなたは、自身の耳が突然耳鳴りがしたり、つまった感じがして片耳が聴こえにくくなった経験はないでしょうか?
実際に発症しているのがあなたではなくとも、あなたの周りの知り合いにそのような事象が起こっている事を伝えられた場合、突発性難聴の疑いがあります。
突発性難聴が発症しやすい方の傾向としては、年齢層が50~60歳代に多く、男女差は関係ないということです。
また、子供にも発症するケースがあり、両親からの遺伝性もないことから分布としては誰にでもかかる可能性がある怖い病気であることが分かっています。
上記の理由から、他人事ではないと思い、自分でも突発性難聴にかかる恐れがあると危惧しています。
そのため、あなたには、ご自身や関係者の方が万が一耳鳴りになってしまった場合にあわてふためかないために、事前の対策として執筆者の私B美が耳鳴りの治療法を徹底的に調べてみました。
この記事をご覧になっているあなたにも、私が学んだ突発性難聴での耳鳴りの治療法の知識をシェアし、万が一の時に備えてどう行動をとればいいのかをお伝えします。
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突発性難聴の耳鳴りの治療法とは?
突発性難聴には耳鳴り、難聴、めまいなど耳に対する数々の障害が生じます。ここでご説明する治療法は、メインテーマである耳鳴りはもちろんのこと、先ほど述べたその他の耳の病気にも同じ治療法が適用されるそうです。
あなたや周りの方が、この先実際に治療を受ける予定があるかはこちらでは分かりませんが、万が一受けることになった場合を想定してお伝えします。
ここでは、どういった治療法があるのか、まずは一つ一つ箇条書きでご説明します。
- 薬物療法(ステロイド薬、ジフェニドール塩酸塩、ベタヒスチンメシル酸塩、ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合錠、アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP)製剤、脳の血流・代謝を改善する薬)
- 点滴
- ステロイド鼓室内注入療法
- 鼓室形成術
- 高圧酸素療法
- 星状神経節ブロック注射
- 安静にすること
上記で挙げた薬物療法と点滴の2項目については、後に詳細に解説します。
日本経済新聞社が開設しているWebサイト日経Goodayに記載されている情報によれば、耳の鼓膜の奥にある鼓室(中耳の主な部分で鼓膜の内側の空間)に注射針を刺して、薬を注入することで耳鳴りを改善させる働きがあるそうです。
医療法人顕夢会 ひろしば耳鼻咽喉科が自身のホームページ上で発信している情報によれば、炎症が強い中耳炎、鼓膜の改善のために行われる手術で、耳の後ろを5~7cm程切開するそうです。手術には大まかに5種類あると言われています。
治療体験者の方がネット上のブログで記している体験談によれば、高気圧100%の酸素カプセルの中に約1時間入り、血液の酸素濃度を高めて耳の中を治療するそうです。
星状神経節とは首の左右にある広いエリアで、神経のツボとも呼ばれる部位です。
脳や首、肩や腕、胸や心臓などの神経があり、この部分に少量の局所麻酔薬を注射することで、交感神経のブロックが働き、緊張が緩みます。この結果として、自律神経の緊張が解かれ、めまいや耳鳴りなどの症状を改善することができます。
出典元:ブロック注射119番
これは名前の通り、快復させるために静かに寝ていることです。一日中寝たきりでいるのは、難しいでしょうから、横になれる環境であれば、出来る限り横になるようにしてください。ストレスをためたり、不規則な生活をしないようにすることも大切です。
といったものが挙げられます。
ここからは、突発性難聴の治療法の中でもよく利用される代表的なものをピックアップしてお伝えします。
医療事典サイトのMEDLEYが自身のホームページ上で発信している情報によれば、突発性難聴の治療で中心となってくるのが、薬物療法と点滴とのことです。
ここで主に使用されるのが、ステロイド薬ですが、そもそもこのステロイドとは一体どういった成分なのでしょうか?
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ステロイド薬
ステロイド(副腎皮質ホルモン)は、用語解説サイトのコトバンクに記載している情報によれば、
内服剤や注射液、塗り薬などがあり、ぜんそく、関節炎、皮膚炎などの治療薬として使われる。筋肉を増強したり、筋肉疲労を早く回復させたりするなどの効果がある。過剰な摂取により、筋力低下やケガを招きやすくなるともいわれる。肝臓や心臓の疾患、生殖能力低下、攻撃的な行動、精神障害などの副作用も報告されている。
出典元:コトバンク
と明示しています。
ステロイドは、私達の日常でも皮膚に炎症が起こった際に、ドラッグストアなどに行って塗り薬などを購入した際に成分として含まれているので、馴染みがある方も多いのではないでしょうか?
特に女性の方は、皮膚には人一倍気を使うので、薬の成分をチェックする方にはピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
こと医療用のステロイドに於いては、私達の体内で生成されるコルチゾールと呼ばれるホルモンが元により造られているそうです。
ステロイドが治す症状として、ぜんそく、関節炎、皮膚炎などですが、一見突発性難聴の治療とは何も関連性がないように思われますが、内耳や神経の炎症を抑えることによって耳鳴りを改善する働きがあるようですね。
内耳や神経は、外部の人間が外から肉眼で患者の状態を見ることはできませんので、薬を使用した本人にしか炎症を抑えているという実感を感じることは難しそうです。
また、ステロイド薬を服用するにあたって、副作用が出るのではないかと心配になる方もいることでしょう。大木皮膚科が自身のホームページ上で発信している情報によれば、ステロイドの副作用として、皮膚細胞が少なくなってしまう影響があるとのことです。これによって、皮膚が薄くなり、毛細血管が浮き出てしまうそうです。
しかしながら、指定された用法用量をしっかりと守れば問題ないとのことです。実際に飲むことになった場合は、あまり過敏にならないでくださいね。順調に快復に向かうために、必ず自己判断で薬の服用を中止したり、量を変えることのないよう注意しましょう。
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点滴
斉藤耳鼻咽喉科 あわらが自身のホームページで発信している情報によれば、先に述べたステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)や、血流改善剤、代謝促進剤、ビタミン剤などを飲み薬と合わせて投与するようです。
効果としては、むくみを軽減したり、血液の循環が良くなったりと内耳の働きを快復させると言われています。
点滴は、薬剤を直接血管に通して入れるので、内服薬よりも高い効果を発揮します。
ですので、この点滴は早期治療する際にも即効性があるので、 大いに期待できます。
私も万が一このような状況に陥ってしまった場合は、すぐさま病院の耳鼻咽喉科に行き、点滴をお願いしたいところです。
ですが、このようなことにならないことが一番なので、日々健康的な規則正しい生活をして病気にかかる確率を極限まで下げることが何よりも重要だと感じています。
では、あなたや周りの方が耳に不調を感じ、突発性難聴ではないかと疑った際にどう対処して行けばいいのでしょうか?
そのような状況に陥ってもすぐに対処できるように、早期発見した際の対処法をお伝えします。
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突発性難聴かもと思ったらすぐに病院へ受診を!
もし、あなたや周りの方が、耳鳴りや耳が詰まった感じがしたり、くらくらめまいするようなことがあれば、四の五の言わずに病院の耳鼻咽喉科に行った方が良いかもしれません。
それはあなたの耳を守るためでもあるのです。自分の大事な身体を守るためですから、どんな大事な用事があったとしても何よりも一番に優先しなければならないことです。健康な体がなくては、日々の生活を平穏に過ごすのもままなりません。
株式会社WEB企画が自身のホームページ上で発信している情報によれば、突発性難聴は進行速度がかなり早いようなので、「大したことないだろう」と思って放置していたら大惨事になってしまう可能性も考えられるからです。
できれば発症に気づいてから48時間以内に耳鼻咽喉科に行けば、聴力が良くなる可能性が高まります。 どんなに遅くても10日以内には行きたいですね。
それを越えてくると、治すのはもうほぼ困難になってくると言われています。
少しでも耳に違和感を感じれば、突発性難聴かもと疑った方がいいです。
早期に発見出来、すぐに治療を開始できれば、約半数の方が10日以内に改善することが見込めます。
大事なことなので繰り返しになりますが、少しでも耳に違和感を感じた場合は、今やっているタスクを切り上げてでもすぐに病院の耳鼻咽喉科に行くことを強くお勧めします。
それでは、突発性難聴と気付いてから治療を開始し、その日から起算してどれぐらいの期間を要するのでしょうか?
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治療期間は?
一般的な治療期間としては、突発性難聴と診断されてから概ね1週間から1か月程は見ておく必要があります。
投薬や点滴治療を随時行っても改善が見られず、症状が重度の場合は入院の可能性も出てきます。その場合は2週間ほど入院し、治療を行います。 治るかどうかのすべてのカギは早期発見及び早期治療したかどうかに大きく左右されるということです。
突発性難聴は、先ほどお伝えした様に、異変に気づいてから治療が早ければ早いほど改善する可能性が高まります。
突発性難聴の疑いがあるにも関わらず、なかなか病院に行かずに治療を開始するのが遅れれば、その分治療期間が伸びていきます。ですので、一概にどれぐらいの日数で完治させることができるのかというのは定まってないのです。
株式会社ウェブクルーが自身のホームページ上で発信している情報によれば、完治率自体も「3分の1」と記載されているので、早期治療を行ったからといって確実に治るというのは断定できず、難しいようです。
ですが、完治の可能性を少しでも高めるために、すぐに病院の耳鼻咽喉科へ治療に行くにこしたことはありません。
この病気は誰にでも患う可能性があるということで、私自身事前の知識として持っておくべき情報だと強く感じています。
耳の不調に限らず、私や家族、周りの様子が少しでも変だと思ったら、しっかりとヒアリングをし、適切な対処していきたいと思いました。
治療費用は?
株式会社 ウェブクルーが自身のホームページ上で発信している情報によれば、通院時の治療費用は通院数回につき、1万円程度がかかるということです。この1万円というのは通院が必ずしも一度だけでは済むとは限らないので、トータルで約1万円程かかるとみておいたほうがいいでしょう。突発性難聴は保険適用の疾患であるため、本人負担分は3割となるそうですよ。
突発性難聴は厚生労働省が指定する難病ではあるものの、「特定疾患治療研究事業」の難病には指定されておらず 、国がさらに負担してくれるわけではないので、そういった面では費用面で痛いところです。
ですが、病気によってはまれに保険適用にならないものもあるので、一般的な病気のように保険適用されるのはありがたいことです。
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まとめ
今回は、執筆者の私B美が突発性難聴の耳鳴りの代表的な治療法についてお伝えしてきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
今までの振り返りとしてどんな治療法があったのか、ここでいま一度復習しておきたいと思います。
まず、治療法には、
- 薬物療法(ステロイド薬、ジフェニドール塩酸塩、ベタヒスチンメシル酸塩、ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合錠、アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP)製剤、脳の血流・代謝を改善する薬)
- 点滴
- ステロイド鼓室内注入療法
- 鼓室形成術
- 高圧酸素療法
- 星状神経節ブロック
- 安静にすること
でしたね。
その中でも代表的な治療法として、ステロイド薬の服用及び点滴を取り上げました。
私のステロイド(副腎皮質ホルモン)に対するイメージは、皮膚炎の治療薬として塗り薬の印象が強かったのですが、突発性難聴にも内耳や神経の炎症を抑えられるというのは意外な発見でした。
また、ステロイド薬には副作用が生じる場合があります。これについては医師の指示の下、用法用量を守って服用すれば、100%とは言えませんが身体に異常をきたす度合いを下げられます。
もし、あなたが治療をする可能性がある場合、自分自身の身を守るためにも、勝手に自己判断で薬を中止するということはせず、しっかりと指示を守っていきたいですね。
そして、突発性難聴はその性質から進行度合いが早いそうなので、放置しておくと時間が経てば経つほど治療が難しくなってくるそうです。
ですので、 耳鳴りや、片耳が聞こえづらくなったり、くらくらしてめまいがするようであれば、すぐに突発性難聴を疑い、病院の耳鼻咽喉科に行かれるようにしてください。
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