摂食障害の入院期間や費用 食事で体重は増えるのか!?
摂食障害には、食事を殆ど摂らなくなってしまう拒食症と過食症があります。今回は、摂食障害を治療する入院期間や費用についてご説明します。食事を調節し、栄養を摂る事で健康的な体重になる手助けをしながら、自分のトラウマと向き合う事が大切です。健康的なライフスタイルを取り戻すために、地道に治療を続ける事が鍵ですね。
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摂食障害の入院期間と費用
摂食障害の入院期間と費用は、個々人によって治療内容が異なり、入院期間と費用に差があります。3年通院して治る人もいれば、10年通院しても中々完治しない人もいます。また、治療費も保険適用外の治療を行うか行わないかによって変わってきます。
摂食障害は、殆どが通院外来での治療になります。治療は精神科の外来にかかる事になります。3割負担の場合、1回の受診に1500円~2000円かかります。初診の場合は、初診料が入り、3000円前後かかります。薬が処方された場合は、少し診察代が高くなります。
拒食の場合体重低下が著しく、必要な栄養が摂取できない場合は入院が必要になります。入院治療の場合は、1日3000円~4000円で、1ヶ月に9万~12万かかる計算になります。これは入院療法と食事療法を合わせた費用になります。
また、摂食障害の場合は心の問題の解決が重要ですので、薬物ではなくカウンセリングを行い、治療を手助けします。大体50分で5000円~2万円程になります。カウンセリングは保険外心療になり、費用も増えますが、自分の心の内を話すだけでも気持ちが軽くなるものです。
摂食障害の薬物療法は抑鬱症状を抑える抗鬱剤、食欲を抑える抗精神剤になりますが、これが処方される事が根本原因の治療ではないのです。ただ、気持ちを安定させる事で安心して食事を摂りやすくなりますので、薬物療法は治療では欠かせないものとなっています。薬代は1ヶ月1000円から3000円程度かかります。
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摂食障害の主な食事内容
摂食障害を治療するための食事内容のポイントは、血糖値を急激に上げない食べ物、通称GI値を多く含む食べ物を食べる事が基本です。主に、GI食品は肉・魚・卵・大豆・海藻・ナッツ等が挙げられ、高タンパク質の食品が多いです。血糖値を高める事は、脳に麻薬のような幸福感をもたらし、精神的な自立を妨げます。極力甘い物は控えるべきです。
食べる順番は、最初に食物繊維やファイトケミカルの多い野菜を食べ、次に肉や魚等のタンパク質、最後に玄米や全粒粉を含んだパン等を食べるようにします。血糖値の上昇を出来るだけ抑えながら食事を摂るのが大切です。
摂食障害での体重の変化
摂食障害での体重の変化は、拒食による減少でも過食による増加でも、基本的に根本の原因は同じです。「痩せている方が美しい、自分は醜い人間である、価値がない」という思い込み等の心理的背景があります。体重や体型の事を心ない人に馬鹿にされた事で深い傷を負うと、摂食障害になる事も考えられます。
基本的に五感を働かせる事を意識すれば、身体の新陳代謝を促進する事ができ、自分の身体を労る事に繋がります。特に摂食障害は食に関係する病気ですので、味覚を大切にしながら食事療法に取り組む事で改善がみられます。
拒食だとしても過食だとしても、それらのトラウマが薄れていけば体重に変化がみられ、健康的な数値に戻っていきます。傷が楽になるように自分の身体を大切に思う事が病気を治す糸口となるのです。
まとめ
人は食事を摂らなければ生きていけません。摂食障害は女性にとってとても苦しい病気ですが、良い食事や環境に出会えれば少しずつ楽になっていきます。問題を解決するには長期的な治療になります。
しかし、外見ではなく自分の内面に向き合う事で、摂食障害を引き起こすコンプレックスが無くなっていきます。焦らず、諦めない事が大切です。
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