シェーグレン症候群 症状は皮膚や舌等に影響?関節の痛みも出るだと!
シェーグレン症候群とは、主に中年以降の女性が発症する自己免疫疾患です。あまり耳馴染みのない病気ですが、国内の患者は2万人以上と言われています。その症状は多岐にわたりますが、主に体の様々な部分での乾燥が挙げられます。今回はその中でも皮膚、舌、関節の痛みに症状を絞って、シェーグレン症候群を詳しく見ていきましょう。
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シェーグレン症候群で皮膚に表れる症状
まず、皮膚に現れる症状です。最たるものは乾燥で、結果皮膚における発疹である皮疹(ひしん)やかゆみが起きます。シェーグレン症候群は婦人病と言われており、中年以降の女性の発症が多いのですが、高齢による皮脂の減少も合わさって、皮膚の乾燥はつらいものになりやすいです。
また、レイノー現象という、四肢の末端が青白くなり冷え、チリチリとした痛みが起こる症状もあります。これはシェーグレン症候群固有のものというわけではないですが、患者の約30%に見られます。
なお、皮疹が起こると記述しましたが、薬剤アレルギーによって起こる場合もあります。シェーグレン症候群の患者の30~60%に、薬剤アレルギーによる皮疹が見られるとされています。抗生剤に対して免疫反応が出やすいので、薬を飲んで2,3日で症状が見受けられたら、医師に相談するのがいいでしょうね。
皮膚に現れる症状に対しては、スキンケア商品が効果的な場合があります。医師と相談しながら、過度な水分との接触に気をつけつつ、使用していくといいですね。
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シェーグレン症候群で舌に表れる症状
続いて、舌に表れる症状についてです。どんなものが起こるかというと、舌が赤く平坦になる、舌がひび割れる、味覚の異常が挙げられます。
そもそも、シェーグレン症候群の症状として代表的なものに、ドライマウス(口腔乾燥)があります。唾液の分泌量の減少により、口内が乾燥するのです。そして唾液の効果である抗菌や食べかすの除去が上手くいかず、虫歯や口内炎が増加し、喉がひりつきます。それらのドライマウス症状の1つとして、舌の異常が出るのです。
まず舌乳頭(ぜつにゅうとう)という舌のざらざらした部分が縮んでしまい、痛みを伴って舌が赤く平坦になります。そして舌がひび割れる口角炎(こうかくえん)という症状も発生します。また、舌乳頭の異常により、味覚も正常ではなくなることがあります。食べたものに対して、よく分からない苦みを感じるのです。
総じて、唾液が少なくなることで、口内環境が悪化します。ですから、うがいや歯磨きの徹底で口内を整えていきましょう。
シェーグレン症候群では関節の痛みはどれ位?
最後に、関節の痛みについてです。関節の痛みを典型的症状とする病気には関節リウマチがありますが、シェーグレン症候群でも、この関節痛が起こります。
シェーグレン症候群による関節の痛みは、軽度なものが多いです。関節リウマチに見られるような関節の変形などは起こります。ただ、この関節リウマチと同時に起こることもあり、その区別が難しくもあります。むしろ、関節リウマチから起こる、二次性シェーグレン症候群も存在します。
関節の痛みの治療は、ほぼ薬によって行われます。副作用のある薬も使われますから、処方された薬は医師の指示の通り、きちんと使いたいですね。また、痛みの少ない日に軽い運動などで体を動かすことも効果的とされています。あくまでも無理のない範囲で行っていきましょう。
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