胃癌末期の痛みは手術や抗がん剤で克服できるのか!?
胃癌末期では、想像を絶する痛みの治療に向き合う事になります。今回は、胃癌末期の病状に焦点を当て、痛みを緩和するための手術や薬物療法について詳しく解説します。果たしてこの痛みは手術治療や抗がん剤で克服できるのでしょうか?末期癌の治療は、肉体的にも精神的にも負荷がかかる困難を極めるものとなります。医師や家族の援助を受け、諦めずに取り組みましょう。
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胃癌末期の痛みの度合いは?
胃癌末期は、癌細胞が転移する事によって壮絶な痛みを感じます。痛みの度合いがどのように進行していくのか、詳しくご説明します。
まず、胃癌が進行すると食べ物の消化が悪くなり、食欲が低下します。体重が減少し、免疫力がなくなる事で痛みを感じやすい身体になってしまうのです。
胃癌に特徴的な痛みとして、みぞおちの痛みが挙げられます。みぞおちとは、上腹部の中心の胃に近い部分に位置する場所です。この痛みは、空腹や満腹に関わらず断続的に起こるという性質があります。痛み自体は胃痛や胃潰瘍と似ていますが、小刻みに催されるので、耐える事が困難になってきます。
胃癌の痛みは、癌細胞が痛みを伝える末梢神経を圧迫する事により生じます。この痛みは疼痛(とうつう)と呼ばれ、身体を蝕む激痛として有名です。胃癌末期では、癌細胞が様々な場所に転移し、痛みも全身に渡ります。転移した場所別に解説していきます。
胃癌が肺に転移した場合は、呼吸困難になり、運動時の息苦しさもつきまといます。膵臓(すいぞう)や腸にまで転移した場合は、腰や背中に痛みの症状が出ます。歩行等日常生活も困難を極め、恐ろしい痛みだと言えるでしょう。
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骨に転移がみられた場合、強い痛みを感じ、少しの動作で病的骨折が起こります。脳に転移すれば、めまいや言語障害が表れ、痛みと同時に言いようのない不安も募り、精神的にも苦痛を感じる事になってしまいます。
肝臓は沈黙の臓器と言われ、症状が進行しないと胃癌の症状が表れません。やがて痛みと黄疸が生じ、胃癌末期の病状が顕著になります。
また、胃癌末期では、癌細胞を濾過できずに血流から汚れた水が滲み(にじみ)出し、それが臓器を支えるお腹の袋の中に溜まってしまいます。これを腹水と呼び、腹部が増し、洋服が着られない程になります。
また、胃の消化機能が低下するため、食べ物が行き場をなくし、口から逆流してしまいます。これが胃癌による吐き気の症状です。胃が蝕まれると、吐血をするまでになってしまいます。
胃癌末期の痛みは尋常ではないため、どうしても家族の助けが必要になります。日頃から家族と良いコミュニケーションを取っておく事が大切ですね。
胃癌末期は手術や抗がん剤で克服可能?
胃癌末期では、全身に癌細胞が転移しており、手術での切除が難しく治療が困難を極めます。延命治療には抗がん剤が使われ、疼痛を軽減させる事で病気と向き合いながら生活をする事が出来るのです。適切な手術と抗がん剤を利用し、病状を克服しようと思わず、癌と最期まで関わりながら生活をするという意識で治療に取り組みましょう。
抗がん剤は耐え難い疼痛を緩和するのに、癌患者にとってありがたい薬です。従来の抗がん剤はモルヒネが有名ですが、他にも疼痛を和らげる薬剤は多くあります。抗がん剤は副作用もありますが、医師から処方された量を守れば問題はありません。
まとめ
映画等で、どうせ治らないのだから自ら命を絶とうという気持ちで、自らモルヒネの投与を致死量にするというような患者が描かれます。
ただ、癌が治らないのは死と同義語ではありません。末期癌でなくとも急に死ぬ人もいます。健康に生きたとしても、次の日には交通事故で亡くなる事もありますね。
つまり、末期癌だから明日死ぬわけではないという事です。病気と向き合い、痛みを軽減する事で、死を現実的に意識した思慮深い生き方もできます。死と向かい合わせで生きる時間が長ければ長い程、命を大切にする心が育まれ、家族や友人との時間を過ごしながら、自分自身の命がどれ程尊いものなのかが分かるのです。
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