インフルエンザで関節痛を和らげるには?どこよりも分かりやすく解説
インフルエンザは、毎年11月から4月の間に発症する呼吸器系の病気です。これは主にインフルエンザウイルスが発症の原因となっています。
インフルエンザの症状の特徴としては、約1日~3日の潜伏期間の後に1日~4日にかけて突然38度以上の高熱を発症します。
高熱の他にも関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感、頭痛、食欲不振などが見られます。
この記事では、インフルエンザを発症した際に見られる上記に挙げた複数ある内の症状の一つである関節痛を和らげる方法について取り上げます。
私の親友もインフルエンザにかかったことがあり、その時の状況でのお話を伺ったところ、高熱の発症とともに関節痛をはじめとした複数の症状を発症したということです。
そこで、私もインフルエンザと関節痛にどのような繋がりがあるのか疑問に思っていたので、徹底的に調べてみることにしました。
そして、インフルエンザを発症して関節痛が起こった場合に、痛みを和らげるにはどうするべきなのか。
ここでは、あなたが万が一関節痛になった場合、どういった原因でそうなってしまうのかを前提知識として最初に理解して頂いた上で、和らげる方法を分かりやすくシェアします。
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インフルエンザ発症によって関節痛になる原因は何?
関節痛になる原因は、プロスタグランジンという物質が発熱や血管の広がりにより頭痛を引き起こし、関節痛、筋肉痛などの全身にまで痛みを生じさせているのです。
これは元を辿れば、インフルエンザウイルスが体内に侵入することに由来しています。
インフルエンザウイルスが体内に侵入すると、体の防御反応として自分の身を守るために白血球からサイトカインという物質が分泌されます。
※参考情報
東京ひざ関節症クリニック 院長 寺尾友宏先生
サイトカインという物質が何かというのが疑問に思う方もいらっしゃると思います。ですので、用語解説サイトのコトバンクが分かりやすく説明していたものを引用します。
抗原が感作リンパ球に結合した時に、このリンパ球から分泌される特殊なたんぱく質の総称。これまでに、数十種類見つかっている。
出典元:コトバンク
と明示しています。
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このサイトカインがどういった役割を果たすのかというと、ウイルスや細菌が体に侵入してきた時にまず喉や鼻に炎症が起こります。
そして、サイトカインという物質が過剰に分泌されると、今度は先ほど述べたプロスタグランジンという物質が分泌されるようになります。
プロスタグランジンという物質が、体の血管を広げることで発熱を引き起こし、免疫力を高めています。
裏返せば、この免疫細胞がインフルエンザウイルスと闘ってくれているということです。
一見インフルエンザ発症による関節痛が何も関係性がないかのように思えますが、自分の身体の防御反応により、身体からこのような物質が出ているというのは驚きでしたね。
このような背景を考えると、
- 日頃から栄養素のある食事メニューをバランス良く摂る
- 充分な睡眠を摂る
- 適度な運動をする
などの心がけで普段からウイルスを寄せ付けないように、免疫力を高めておくことがいかに重要なのかがひしひしと感じました。
それでは、関節痛は実際に見られたら、和らげるにはどういった対処をしていけばいいのでしょうか?
次章で詳しく見ていきましょう。
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関節痛を和らげるにはどうすればいい?
インフルエンザを発症すると、プロスタグランジンという物質が分泌されることで高熱が出て、関節痛や筋肉痛などを引き起こすことは前に述べた通りです。
では、この関節痛の痛みをピンポイントで和らげるにはどうすれば良いのかというと、
- 保冷剤を使う
- 解熱鎮痛剤を使う
といったものがあります。
それでは、各項目をそれぞれ見ていきましょう。
1.保冷剤を使う
関節痛がある部分の患部に、保冷剤をタオルで巻いて冷やしましょう。
関節痛の痛みは元をたどれば血管が通常時よりも開き、血の流れが盛んになっているのが原因で炎症が起こっています。なぜ保冷剤を使うのが良いのかというと、炎症を冷やすことで痛みが緩和されていくからです。
こういった保冷剤がタオルごしに患部にも当てやすく、使いやすくておすすめです。
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しかし、ずっと同じところを冷やし続けていると、免疫細胞が従来の力を発揮できずにインフルエンザウイルスと闘うことが難しくなってしまいます。
それによりインフルエンザが治るのが長期化してしまう恐れがあるので、最低限痛みが和らぐ程度に適度に抑えるのが肝要です。
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2.解熱鎮痛剤を使う
関節痛の主な原因となっている プロスタグランジンは発熱作用や痛みを増大させます。
これに対する対処として、解熱鎮痛剤レアル非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用します。
※参考情報
役に立つ薬の情報~専門薬学
解熱鎮痛剤の役割としては、熱を下げたり、痛みを抑える働きがあります。
炎症を抑えるのにさらに強力なお薬としてはステロイドがあるのですが、これは副作用が強いため、 一般的には使いづらい薬とされています。
しかし、鎮痛作用や抗炎症作用は小さいものの、副作用が少なくて済む薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の方が日常の医療ではよく使われています。
こちらの薬は市販でも購入することができるので、薬の名前は聞けば耳馴染みのある方もいらっしゃるかと思います。
そこでインフルエンザ発症により万が一関節痛になった時の服用として、脳の中枢神経に作用するのに適切な薬であるアセトアミノフェンが入っている市販薬のタイレノールや、小児用バファリンなどを服用してください。
この薬の良い所は、副作用が少なく、解熱鎮痛作用の両方を抑える働きがあるので効果的です。
注意点として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の種類の中の
- アスピリン
- ジクロフェナクナトリウム
- メフェナム酸
などの解熱鎮痛剤は、インフルエンザ脳症の恐れがあるので、使用してはいけません。
病院で処方される薬については、医師の指示のもと用法用量を守って正しく服用してください。
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インフルエンザそのものを根本から治したい場合はどうする?
インフルエンザの関節痛を和らげるために解熱鎮痛剤などのダイレクトに治す治療法も良いです。しかしながら、インフルエンザそのものを根本から治したいというニーズもあるでしょう。
ですので、ここではその方法についても補足しておきます。
安静にする(睡眠を摂る)
インフルエンザの関節痛を和らげるのをはじめとして、症状そのものを根本から治したいのであれば、治るまでの間は安静にしておきましょう。
具体的には、暖かくして充分な睡眠を摂ることが肝要です。インフルエンザで高熱が発症し、関節痛にまで達していると、ウイルスと闘うために身体が多くのエネルギーを消耗し、弱っている状態です。
ですが、しっかりと安静にしておくことで、体力の回復は早まり、関節痛も早い段階で和らげることができるでしょう。
部屋を加湿する
インフルエンザの流行時期は毎年冬に訪れるので、その時期を踏まえて加湿器を導入すると良いでしょう。
なぜ、加湿器を導入すると良いのかというと、部屋を加湿することによってインフルエンザウイルスを死滅させる働きがあるからです。
冬の時期に、人が過ごしやすいかつウイルスも死滅させることができるのに適切な湿度は50%程度なので、その数値を目安に加湿器の湿度を調整してみることをおすすめします。
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栄養のある食事を摂る
インフルエンザには、栄養のある食事を摂ることで体力を徐々に回復させることができます。
しかしながら、感染中は食欲がない場合もあるかと思いますので、消化がしやすい食べ物を食べれる時にでも少しづつ食べていくと良いでしょう。
具体的には、
- お粥
- 煮込みうどん
- 果物
- ヨーグルト
などが病中でも比較的食べやすいです。
それはさておき、この関節痛は一体いつまで続くのか気になるのではないでしょうか?一刻も早くこの痛みを軽減させたいことでしょう。
ですので、次章で関節痛がいつまで続くのかについて詳しく言及しておりますので、ぜひご覧ください。
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関節痛はいつまで続くの?
関節痛は、インフルエンザ高熱期間の日数に連動しており、大体同じ日数になります。
通常であれば高熱は3日~4日続きますが、その際に関節痛や筋肉痛も併発します。
それ以降は高熱も徐々に下がっていきますが、それに連動して全身の関節痛や筋肉痛の痛みが徐々になくなっていきます。
そして1週間~10日もすればインフルエンザの症状は治っているケースが多いです。
しかしながら、免疫力が低い高齢者や、子供については関節痛が治る日数も変わってきますので、どれ位の期間を要するのかそれぞれ見ていきましょう。
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高齢者のケース
高齢者は身体の免疫力が低下しているので、10日経っても高熱が治らず、それに連動する形で関節痛や筋肉痛が続いているケースもあります。
ひどい場合、合併症で肺炎を起こす危険性があるので、ご家族に高齢者が方がいらっしゃるのであれば、注意して見守っていてください。
子供のケース
発達段階にある子供も高齢者と同様に免疫力がまだ成長しきっていません。ですので、インフルエンザを発症すると高熱と共に関節痛や筋肉痛も長引く恐れがあります。
インフルエンザによる高熱が下がっても体内にはまだウイルスが留まっている場合があり、 4日目で熱が下がったと思ったらまた1日後に熱が上がり、関節痛が出るケースがあるので、高齢者の方と同様にすぐケアできる様に配慮してください。
インフルエンザで高熱が出ている場合の対処法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
それでは、関節痛は実際に見られたらどういった対処をしていけばいいのでしょうか?
次章で詳しく見ていきましょう。
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まとめ
今回はインフルエンザを発症した際になぜ関節痛になるのか、その原因と和らげる方法、そしていつまで続くのかについて詳しくお伝えしました。
インフルエンザを発症して関節痛が伴うのは一見何のつながりもなさそうに思えます。しかし、これは体の防御反応として、サイトカインやプロスタグランジンという物質が出されることによるものでしたね。
これらの物質によって発熱及び全身の関節痛や、筋肉痛に繋がるといったことは意外な発見でした。
そして、インフルエンザの関節痛を和らげる方法としては、
- 保冷剤を使う
- 解熱鎮痛剤を使う
- インフルエンザを根本から治す
といった方法で解消できます。
そして、関節痛はインフルエンザの高熱症状に連動していて、関節痛が伴う日数も大体同じなので、高熱のピークとなる3日~4日の間に徐々に減退していくことが明らかになっています。
そのため、大概の場合そこまで心配することはないことが分かりました。
ですが、関節痛の痛みでいてもたってもいられない状態もあるかと思います。
その際は迷わず病院へ向かい、医師の診断及び指示のもと薬を処方してもらってください。
余裕があれば、上記に挙げた市販薬も自宅に常備しておくのもいざという時に役に立ちそうですね。
私も同じ様な状態に陥った場合に、自分で出来る限りのことは行おうと思います。けれども、どうしても自分で対処しきれないようであれば、真っ先に病院に向かうようにしようと思います。
あなたにも万が一この様な状態になった場合は、この記事で書いた内容に則って落ち着いて対処し、自分の体調と相談して今後どうすべきか適切な対処をしていただければ幸いです。
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