胃癌 手術の入院期間や費用は?出血量やドレーンの看護の実態をご紹介!
胃癌は、手術により癌細胞を切除して治療をします。今回は、胃癌手術の入院期間や費用について取り上げ、解説します。更に、治療内容にも目を向け、術後の出血量がどれ程なのかにも触れましょう。術後に体液を排出するドレーン看護は、一体どのようなものなのでしょうか?手術後の出血は不安ですが、看護を把握する事でより安心して治療に臨めるように対策しておきましょう。
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胃癌 手術の入院期間や費用の概要
胃癌手術の入院期間と費用は、手術内容によって異なります。早期胃癌の治療ですと、内視鏡手術が代表的です。これは、開腹せず内視鏡により一部分の癌細胞を切除する手術ですので、入院期間は1週間程度で済みます。費用は平均30万円~40万円となるのが一般的です。癌が小さければ入院日数も短くなり、中には日帰りで手術を行う事もできるような病状もあります。費用もその分安くなりますので、早期発見をすれば適切な治療により完治が目指せると共に、治療費も削減ができるのです。
進行性の胃癌は、開腹手術で治療します。内視鏡に比べ入院日数は長くなり、3週間は入院が必要です。病状によっては3ヶ月程の入院が必要になるケースもあります。費用は、120万~130万が相場です。
上記の手術費用は、1年目の治療費です。治療を続けると、年度毎に費用が増します。医療費の総額は、76万円~160万程の治療費が見込まれ、医療費が高額になってしまいます。
ですが、高額療養費制度を利用すると治療費が大幅に削減され、月の治療費は10万円以内に収まる事が殆どですので、上手に活用して医療費の負担を少なくしましょう。
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胃癌の手術後の出血量
胃癌の手術後は、縫合部から一定の時間経過すれば止まる出血がみられます。出血量は一部切除手術で200ミリ、腫瘍全摘手術で600ミリ程になり、輸血の必要性は殆どありません。
しかし、長く出血が続いたり、元々貧血症状がみられたりする場合は、出血量が多くなり、輸血が必要になります。
胃癌の手術後のドレーンの看護の実態を暴露!
胃癌の手術後には、ドレーンという看護用の医療機器を留置します。ドレーンとは、体内に貯留した血液や膿(うみ)、消化液、滲出液(しんしゅつえき)を排出するための管です。術後はこのドレーンを利用する事で、体液を排出し、感染を予防します。また、体液の状態を観察して、術後の治療の参考にします。
ドレーン看護では、まず患者に話かけて意識の状態や表情を確認します。痛みの有無も調べます。次にドレーンの排液の色と状態を診ます。術後は排液に淡い血の色が混ざっていますが、段々出血が止まり淡黄色になります。ドレーンから出てくる排液に血が混ざっていたり、排液の量が極端に多かったりすると異常が出ている状態です。日々、注意深く経過観察を行い、病状が悪化したらすぐに医師に報告するように心掛ける事が看護をする上で大切なのです。
ドレーン看護は毎日行うものですが、患者の負担を軽減させるために、ドレーンの本数を少なくし、留置時間を短縮しています。医療が進むにつれ、患者の苦痛が少なくて済むような看護方法が考えられ、より良い治療を受けられる事に繋がるのですね。
まとめ
胃癌は手術費用もかかり、術後もドレーン看護等の痛みを伴う治療も必要になります。精神的にも身体的にも根気が大事ですので、家族と共に病気と向き合いながら胃癌の治療に専念しましょう。
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