肺がんで放射線治療の期間や費用 完治できるのか!?
今や死因の上位に当たり前に入るがん。そのがんの中でも、肺がんは死亡率1位の恐ろしい病気です。その治療法としては薬物治療の他に、放射線治療もよく行われます。しかし、馴染みもなく、どこか怖い印象のある放射線治療を、突然受ける事態になったら大変ですよね? 今回は、肺がんにおける放射線治療の期間や費用、完治についてご紹介しましょう。
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肺がんで放射線治療の期間
まず、肺がんを放射線治療する場合の期間について、ご紹介しましょう。通常は、1日1回の放射線照射を週に5回、それを5、6週の期間で行うのが一般的です。昨今では1日の照射回数を減らして、期間を長くする方法をとったりもします。各人の症状に合わせ、副作用を少しでも軽くしつつ、十分な放射線治療をできる方法が模索されているのです。
なお、この放射線治療は肺がんの中でも病期がⅢ期の状態にある人に、抗がん剤などの他の治療と並行しながら行われます。Ⅲ期は肺がんの中でも、病気の範囲が広がったり、遠いリンパ節までの転移が確認されている状態です。それ以外の状態であれば、放射線治療が行われない場合も大いにあります。
肺がんで放射線治療の費用
続いて、肺がんの放射線治療における費用についてです。放射線治療のみの費用は60万円前後とされています。ただし、これはあくまで一般的な金額であって、細かいがんの種類や、その人の状態によって、大きく変動することは頭に入れておいてください。また、人によっては治療法の選択も異なります。
放射線治療には、最新の技術による治療法があります。重粒子線治療や陽子線治療などが先進医療として存在しています。それらは性能がいい分、費用はやはりかさみます。両方とも300万円ほどかかり、また先進医療故に高額な治療費を補助してくれる制度が適用されず、費用は全額自己負担となってしまいます。
放射線治療の前には、まず医師達が計画を立て患者に相談してくれます。その際に、気になる詳細は聞いてみるといいでしょう。
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肺がんで放射線治療は完治できるの?
最後に、肺がんは放射線治療で完治できるのかについてです。がんは完治と判断することが非常に難しく、完治できると断言することはできないのが現状です。どれだけがんの芽を摘み取ったつもりでも、体のどこかには残っていることがあるのです。
数年、下手をすれば数十年後にがんが再発することもあります。一度がんを発症した人は、その後長い間がんと闘うことになる、そう考えた方がいいでしょう。
その上で、現代医療ではがんの再発防止に努めています。放射線治療は、治療のために使われるのは勿論ですが、その後の再発を防止するために用いられることも多いです。体のどこかにあるがんの芽を少しでも摘み取るために、手術などとの併用の場合はその前後にも行われるのです。
総じて、肺がんの完治を断じることは現段階では難しいです。それでも、できるだけ再発しないように努めることはできます。放射線治療を医師と協力して上手く使いながら、がんに立ち向かっていくことが大切ですね。
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