乳腺のう胞症とは?症状や痛みの原因を解説!
胸を触ったときにしこりのようなものが触れたり、乳房に痛みを感じ、医療機関を受診したものの、乳がんではなく乳腺のう胞症と診断されることあります。この乳腺のう胞症とは、どのようなものなのでしょうか?今回は、その症状や、痛みの原因についてお伝えします。
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乳腺のう胞症とはどんな症状?
乳腺のう胞症とは、母乳をためる働きのある乳腺内に水分やリンパ液などの分泌物がたまってしこりになった状態です。良性のもので、乳がんに移行する可能性は低いですが、乳がんと症状が似ているため、気になる症状がある時には、婦人科を受診するようにしましょう。
乳腺のう胞症を発症した場合、自覚症状として、胸の一部、または全体にチクチクするかゆみや痛みが発生し、抑えると圧痛を感じます。触るとしこりや、でこぼこのようなかたいものがあり、触ると動くことが多いです。
また、乳頭から緑や茶色の分泌物がみられる場合もあります。分泌物が透明、血液が混じっている場合には、乳がんである可能性もあるため、すぐに医師に相談するようにしましょう。
乳腺のう胞症の痛みの原因は何?
乳腺のう胞症には、卵巣ホルモンが影響しています。卵巣ホルモンは生理周期に伴い変化しますが、ホルモンの分泌に反応して乳房の腫れや痛みが発生することが原因です。生理前に痛みやしこりの張りが強くなることが特徴的です。
自分でできる痛みへのセルフケア
乳腺のう胞症の痛みを軽減するために、胸をしっかりサポートするブラジャーを使うようにしましょう。ワイヤーなどで締め付けずに胸を全体的に包み込むことができ、マジックテープで着脱できる、医療用のものがオススメです。
胸を温める、もしくは冷やすことで痛みが緩和されます。ホットタオルを胸に当てる、または氷や保冷剤を布で包み、胸に当てるなどを試してみて、自分にあった方法を探してみましょう。
痛みが強い場合には、無理せずに鎮痛剤を使用する方法もあります。その際、使いすぎには注意し、適宜医師に相談しながら使用するようにしましょう。
また、カフェインや過度の脂肪分はホルモンの分泌に影響するため、コーヒーなどのカフェインの多いものや、脂肪分の多い食事などは摂り過ぎないように気をつけましょう。
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乳腺のう胞症を防ぐためにはどうすればいいの?
原因となる卵巣ホルモンのバランスが崩れることで、症状が出やすくなります。普段から規則正しい生活や、バランスのとれた食生活を心がけ、ストレスを溜め込まないようにすることで、ホルモンバランスを整えましょう。
年に一回は婦人科検診を受け、検査でより詳しく胸の状態を知っておくことも大切です。
検査は、超音波検査や生検(針を刺して組織を確認する)により、乳がんと識別できます。治療は、しこりに注射器を刺し、分泌物を抜き取る方法が一般的です。小さなものであれば自然消滅することもあるので、しばらく様子を見て治療が必要かを判断することが多いです。
女性にとって胸は大切な象徴であり、妊娠・出産・子育ての上で重要な機能を果たすものでもあります。そこに、乳腺のう胞症や乳がん、その他の病気が起こるのはとても不安でつらいものですよね。
早めにその兆候を見つけ、症状が強くなる前に対処するためにも、普段からセルフチェックを行い、気になる症状がある場合にはすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
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