抗がん剤での味覚障害の対処は亜鉛摂取?原因除去には食事にも気をつけよう!
抗がん剤治療を開始すると、食事の味を感じない、口の中が苦く感じる、甘みを強く感じるなど、味の違和感に戸惑うことがあります。これは、抗がん剤による味覚障害の症状で、食欲や体力の低下につながるつらい副作用でもあります。ここでは、亜鉛を摂取する対処法、原因を除去するための食事の摂り方のポイントについてお伝えします。
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抗がん剤での味覚障害の対処は亜鉛?
抗がん剤での味覚障害にはどのような対処法があるのでしょうか?
味覚障害の原因の一つとされる亜鉛不足を解消するため、亜鉛を多く含む食品を摂取しましょう。牡蠣(かき)、ホタテ貝、うなぎ、かになどの魚介類や牛赤身肉、豚肉、レバーなどの肉類に多く含まれています。
その他にも、
などの食品に多く含まれています。これらの食品を積極的に摂取することで、味覚障害を予防できます。
どうしても食事で亜鉛が不足する場合には医師と相談し、サプリメントや薬剤で補う方法もあります。
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味覚障害の原因除去のための食事方法
味覚障害の対処法として、食事の工夫により、症状を緩和することができます。その方法について下記でご紹介します。
調理法や味を調整する工夫
味覚障害が生じた時の対処法として、味覚の変化に合わせて味付けや調理法を工夫することにより、食事を摂取しやすくなります。味を感じにくくても、むやみに塩や砂糖、調味料を増やすのではなく、症状やポイントに合わせて方法を工夫しましょう。
また、食事は、冷ましてから食べることで味を感じやすくなります。また、付け合わせや盛り付け、食器の柄を工夫し、彩り鮮やかにすることで、見た目でも楽しめるようにすると、食べやすくなります。一品を大盛りにするよりも、量を少なくし品数を増やすことで、手をつけやすくなります。何回かに分けて食べられる時に、少しずつ食べると無理なく食べることができます。
味を引き立たせる工夫
だしを利かせることにより、塩分を増やさずに味をはっきりさせることができます。また、味噌味や乳製品を加えることで味をまろやかにしたり、みりんや酒を加えることで味にコクを出すことができます。
香りや酸味を加える
ごま、ゆずなどを利用して香り付けをする、酢の物や果物を添える、酢を使った調理法(南蛮風など)を工夫することにより、味を感じにくくても食事を楽しむことができます。また、カレー粉やからし、しょうが、梅などのスパイスや薬味を利用し、味にアクセントをつけると食べやすくなります。
その他の工夫
レモンや柑橘(かんきつ)系のジュースを食前に飲むことにより、唾液の分泌を促進し、症状を緩和させることができます。汁物類は食べやすいことが多いので、メニューに取り入れるようにしましょう。
また、苦味を強く感じたり、全く味がしないなど症状が強い時には、我慢せずに味を濃くしたり、飴玉をなめることで口直しをするなどの方法も試してみましょう。肉の味や匂いを強く感じる場合には、鶏肉や卵、乳製品など別の食品でたんぱく質を摂ることで、身体の状態を保ち、体力や免疫力の低下を防ぐことができます。
口腔内を清潔に保つ
うがいをすることで、口腔(こうくう)内の乾燥を防ぎ、味蕾(みらい)がうまく味の成分を感知しやすくなります。味蕾とは、人の舌に存在する味を感じる小さな感覚器官です。
また、口の中を清潔に保ち、舌もブラッシングしましょう。ブラッシングにより、舌苔(ぜったい)が舌に付着することを防ぐことで、味蕾が味を感じやすくなります。
舌苔とは、舌の細胞に角質(死んだ細胞)が多くでき、そこに細菌がたまり、白くなったものです。
まとめ
体験者の話によると、食事は毎日のことなので、抗がん剤による味覚障害が続くと、体調や気持ちを保つことがだんだん難しくなってくるそうです。つらい症状ですが、亜鉛が含まれる食品を摂取することや、食事の工夫、口腔内を清潔に保つ習慣をすることで、症状を緩和させることができます。自分にあった対処法を見つけ、体調を整えながら抗がん剤治療を乗り切る方法を探してみましょう。
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