双極性障害は完治するの?その答えと理由を徹底解説!
双極性障害は、完治するのか?そして完治までの期間はどのくらいかかるのか?というのは、気になることだと思います。
実は私の知り合いのA美さん、双極性障害を患って長く辛い思いをされていました。
今ではかなり良くなっておられますが、今回は彼女に、患者としての経験談を語ってもらいたいと思います。
それでは、以下、A美さんと交代します。
管理人さんの友人のA美と申します。ここからは、双極性障害と長く付き合っている私、A美がお話します。
私の場合、現在は完治ではなく、寛解(安定)の状態です。寛解というのは、完全に治ったわけではないけど安定した生活が送れる状態のことです。(寛解については後の章でもう少し詳しく説明します)
この寛解から完治まで行くのか気になります。
双極性障害の中で、寛解期間をどうやって維持していくべきか、治療が進むにつれ医師とよく相談しています。
どうしたら、過去の自分とうまく向き合い、気分の波を安定させることができるのか。患者にとっては、ずっと考えていかなければならないことです。
今回は、双極性障害の完治への考え方と、寛解期間の過ごし方などをお伝えしていきます。
双極性障害の症状は、個人差もありますし、過ごし方も人それぞれですが、私の実体験を参考にしていただければと思います。
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双極性障害は完治するのか?
まずは、双極性障害の患者や家族が気になる、完治するのか?という点ですが、単刀直入に言うと、完治の概念がありません。
というのも、私のかかりつけの医師の説明によれば、双極性障害は、残念ながら現代の医学では完治する病気ではないと言われたのです。これは、正確に言えば、完治したという事例がなく、再発を繰り返す病気になるのです。
では、一生そう状態とうつ状態を繰り返しながら過ごさなければいけないのでしょうか?
そんなことはありません。完治はなくとも寛解があり、双極性障害の患者の目標は、現代の医学では寛解を目指すことです。
では、実際に寛解するまでに、どのような経緯で双極性障害の治療を行なっていくのでしょうか?
完治はしないが寛解するまでの期間は?
まずは、双極性障害の寛解期間をお伝えする前に、そもそも寛解とはなんなのでしょうか?あまり聞きなれない言葉なので、簡単に説明しますね。
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寛解とは?
寛解は完治とは異なり、治ってはいないが症状が治まっている状態を言います。
一時的に症状が緩和されるため、治ったと思いがちですが、再発の可能性があるため、注意が必要な状況です。
双極性障害における寛解とは、薬を飲みながらでもそう状態や、うつ状態の波がなく、気分が安定している状態を指します。
では、寛解に向かうまでの期間はどのくらいなのでしょうか?
寛解までの期間と過ごし方
症状の度合いによって寛解までの期間が変わるのは当然のことです。
しかし、治療開始から半年が目安になります。半年間カウンセリングや、投薬を続けていると何かしらの変化が生まれます。
双極性障害の症状である、そう状態・うつ状態が緩和し始めていれば、そのまま治療を続行していきます。もし、症状が落ち着かなければ、処方の変更などが行われます。
薬もすぐ効果が出るわけではないので、焦らずに治療をしていきましょう。
また、寛解を目指すためには、カウンセリングの先生との相性も大切になります。カウンセリングを行う中で、半年経ってもなかなか馴染めないなどある場合は相談が必要です。
治療の中で、薬を処方する医師とカウンセリングの先生は別々なので、処方せんを出してくれる医師に相談を行いましょう。
もちろん、カウンセリングの先生だけでなく、医師との相性も大切なので、合わないと感じたら病院を変えるのも大切です。
双極性障害の治療を行える病院は、心療内科・精神科・神経内科と様々です。受診前に、双極性障害の治療が可能な病院か確認を行い、受診しましょう。
また、寛解状態になっても、薬の服用は続ける必要があります。理由は、再発を防ぐためです。
双極性障害の発症の原因は個人差もあり、明確ではなく、寛解の状況も医師とのカウンセリングの中で判断していきます。
私自身は自分が落ち着いていると思えば、寛解状態と考えていいと判断します。
自分の気持ちが何より大切なので、周囲から明らかにおかしいと言われなければ、自分が落ち着ける感情の波が寛解状態です。
では、寛解期間に入るために、患者が行うこととはなんでしょうか?
少しでも、寛解期間を延ばして落ち着くために、必要なことを考えてみましょう。
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寛解を目指すために日頃から注意すべきことは?
双極性障害の中で寛解になることは、治療が成功しているという証です。寛解期間になれば、社会復帰も安心して行えますし、自分自身が元気になります。
私が寛解を目指すために心がけていることは、
- 薬は用法用量を必ず守る
- 双極性障害を受け入れる
- 過去の自分を振り返り受け入れる
- 楽しいことを見つける
となります。
寛解を目指すために大切なことなので、寛解期間を延ばすためとは少し異なります。
薬は用法用量を必ず守る
双極性障害の患者にとって、薬はとても大切です。たくさん飲みすぎても逆に飲まなくなってもいけません。飲み続けることで、寛解になることができます。
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双極性障害を受け入れる
病気を受け入れることは、どんな病気でも治療をしていく中で、大切な感情になります。患者自身が双極性障害と認識し、そう状態とうつ状態の自分がいることを把握することで、治療に向き合うことができていきます。
過去の自分を振り返り受け入れる
私の考えではありますが、双極性障害を発症した原因を知ることは、とても大切だと思っています。
双極性障害の発症の原因として、ストレスが挙げられています。そのストレスはどこからきたものなのかを知り、ストレスとの向き合い方を学ぶことが大切だと考えています。
過度のストレスによって、トラウマとなっている場合もあります。私自身、母親に対するトラウマが大きなストレスとなっています。そのため、過去の自分を振り返り、受け入れていくことで耐性がつき始め、再発の原因となるものを排除していくことができていきます。
楽しいことを見つける
双極性障害は、治療の終わりが見えてこないものです。寛解の度合いも個人差がありますし、寛解なのかどうかも分からない場合があります。
自分が理想とする感情の波が完成するまで、薬は変わっていきますし、病院に行く回数も多く憂うつなものです。
そんな中で、調子が良くなったら、やりたいことを見つけておくのは、モチベーションを上げるのにとても役に立ちます。
双極性障害の始まりは、8割うつ状態から始まります。憂うつな時期が続くからこそ、楽しいことを見つけてうつ状態から抜け出すキッカケを作りましょう。
まとめ
これまで、10年ほど双極性障害とともに過ごしていますが、未だに寛解の時期をうまく過ごせず、不安定な状態が続いています。
しかし、諦めずに治療を続けているからこそ、双極性障害発症当時よりも、再発時の症状は大きくなく、すぐに寛解に入ることがあります。
再発したとしても、焦ることなく、症状を汲み取り、寛解に向けてまた治療を開始。そして寛解期間に入れば、その時期を有意義に過ごす治療を行う、この繰り返しです。
現在は、そう状態・うつ状態の症状が大きく現れないように、気をつけながら過ごす日々です。
ですが、治療に向き合っていけば、問題なく過ごせると私は考えています。
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