双極性障害が治る方法は?実際に患った私が本音を暴露!
双極性障害に、治る方法があるのか気になりませんか?
その双極性障害が治る方法には、一体どういった種類があるのか疑問が湧いてくるのではないでしょうか?
それを踏まえ、双極性障害の多くの患者が治療している代表的な治療法をご紹介するとともに、前回も他の記事でご紹介した双極性障害を患っているA美さんが受診した経験談を交えて伝えて頂きます。
それでは、以下、A美さんと交代します。
管理人さんの知人のA美と申します。
ここからは、双極性障害を患っていて治療中の私が、どのような状態で治療を受けているのか。そして、あなたが一番知りたいであろう実際に治すことができる病気なのかについて詳しくお伝えします。
正直私自身、双極性障害が治る方法が知りたいです!今はカウンセリングと薬物治療を続けていますが、治る日が来ればと常に思っています。
双極性障害に限らず、精神障害は環境の変化が良くも悪くも大きく関わってきます。私は仕事の変化と結婚を機に、体調の変化がありました。
今回は、双極性障害の治療方法や、余談にはなりますが、双極性障害私がなぜ結婚できたのかについても実例を元に赤裸々に綴っていきます。
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双極性障害で治る方法はある?
現代の医学においては、双極性障害は治るというよりも安定すると言った方が正しいでしょう。うつ病は治りますが、双極性障害は障害と付くだけあって、治るというのは難しいようです。
現時点では、治る方法は解明されていませんが、安定する方法はあります。
精神科医師の上島国利さんがネット上で発信している情報によると、治療には薬物治療や、心理社会的治療といった方法があるとのことです。どちらも時間はかかりますが、少しづつ安定に持っていくことが目的です。
そのためには、医師の治療方針に従うことが何よりも大切です。それを前提として、一般的な双極性障害の治療内容をお伝えしますので、今後の参考にしてみて下さい。
それでは、それぞれの治療方法を一つづつ見ていきましょう。
薬物治療
双極性障害の治療方法で、薬物治療は注意が必要です。なぜかというと、患者はうつ状態の時に受診することが多いからです。
双極性障害は、うつ病とは違います。なので、うつ病の治療だけをしても、その場は改善が見られますが、高い確率で再発するようです。うつ病を繰り返す方は、双極性障害を疑うのがいいですね。
双極性障害の患者は、躁状態の把握が難しいため、周囲の理解が必要になります。うつ状態を繰り返しているようでしたら、医師に相談しましょう。
因みに躁状態がどういった状態かというと、精神障害の一種で、気分が高揚して興奮状態になり、自分の理性をコントロールできない状態を指します。
薬物治療は、大まかに3種類に分けられています。
- 躁状態を抑える薬
- うつ状態を改善する薬
- 再発を予防する薬
の3種類があります。
それらは、医師が、患者の状態を把握した上での投薬となります。なので、しっかりとカウンセリングをしていくことが大切です。
それぞれの薬は、安定を目的としており、症状に合わせて薬はその都度変わっていきます。
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現在私は、再発を予防する薬をメインで処方されていますが、もうじき躁状態を抑える薬に変更していく予定となっています。
躁状態になると、薬を飲む必要性を感じなくなりがちです。しかし、自己判断で投薬を止めてしまうと悪化の原因になりますので、注意してください。
私も、何度も勝手に投薬を自分で中止して悪化していきました。とっても後悔しています。周りの手助けも必要ですが、患者自身もしっかりと治療に向き合う姿勢が大切です。
双極性障害は薬物治療以外にも、心理社会的治療としてカウンセリングを受けていきます。では、一体どんな治療が行われるのでしょうか?
心理社会的治療
双極性障害は様々な症状が現れるため、カウンセリングも医師によって変わっていきます。先生と面談するだけでなく、ヨガなどのセラピーや、瞑想訓練などを受ける場合もあります。
心理社会的治療は、先ほど登場した精神科医師の上島国利さんの発言によると、主に4つの分野に分かれます。
- 心理教育
- 家族療法
- 認知療法
- 対人・社会関係療法
の4つになります。基本的には全体をバランスよく行っていきますが、患者の心理状況に応じて医師がカウンセリングを行うか、専門のカウンセラーがつくんですよ。
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心理教育
患者や家族が、双極性障害についてしっかりと認識し、症状の安定を目指すために行われます。患者自身が病気であることを認識し、客観視できるようになれば安定期間は長くなります。
家族療法
家族も双極性障害への理解度を高めることにより、ストレスを軽減することができます。患者にストレスを悟られては、悪循環に陥りますので、家族の理解はとても重要です。
※私の経験から私が強く感じている家族の良い対応方法については、より具体的に以下の記事で取り上げています
認知療法
うつ状態の患者への治療に用いられます。躁状態の自分を気にして自暴自棄にならないよう、そして治療が順調に進むように、プラス思考を身につけていく治療です。
対人・社会関係療法
今後社会復帰を希望する方には、とても大切な治療になります。双極性障害でも社会復帰は可能です。もちろんリスクもありますが、諦める必要はありません。
そのために、社会生活リズムを取り戻し、悪化の原因となる環境のストレスとうまく付き合う方法を見つけ出していきます。
私は、発症から4年後に双極性障害の闇の深さを思い知りました。もちろん、その時は何でも病気のせいにし、「自分なんてどうなったって関係ない」なんて思っていたのです。今では向き合う覚悟ができていますが、それも全て父親のおかげです。やはり家族の理解はとても大きな力になりますよ。
社会復帰に関しては、個々の認識によります。会社に行く・働きに出る、だけが社会復帰ではありません。気の知れた友人と会話ができる、安定したリズムで生活ができている、それだけでも大きな一歩となります。
「世の中には色々な考えの人がいるのだ」、そう思えるだけで対人ストレスは落ち着きます。あまり難しく考えず、医師にはありったけの想いをぶつけて一つづつ消化していくのが大切だと思っています。
投薬や、心理社会的療法をしていく中で気になるのは、完治した患者がいるのかどうかだと思います。病気は、完治の例があると治療を続けていくモチベーションに繋がりますが、双極性障害の場合はどうなのでしょうか?
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過去に治った(完治した)例はあるの?
正直にお伝えすると、双極性障害は完治の概念がなく、寛解(一時的に症状が出ずに安定すること)が目的になります。
完治しないとなると残念な気分になりますが、私の担当医は「ほぼ完治と言っていいほど安定している人がいるよ」と言っていました。
双極性障害は、前述の通り再発を繰り返す病気ですが、その再発を未然に防ぐことができれば完治と言っていいほど症状は良くなります。
ただ、勘違いして欲しくないのは、薬を服用しない=寛解ではないということです。最終的には、投薬がなくなるのが望ましいことですが、無理をして薬を絶とうとすれば副作用や症状の悪化を招きます。
私も、何度も投薬を自己判断で止めてしまい、悪化していき、今があります。現在双極性障害で悩んでいる方、私のように誤った判断をしないでくださいね。
安定期間が長くなり、医師の判断の元で投薬が減っていくように、ゆっくりと経過を見ていきましょう。
双極性障害になっても結婚するために私がやってきたこと
ここで余談となりますが、双極性障害でも結婚はできます。現代社会で、理解されにくい病気ではありますが、みんなが理解がないとは限りません。
何より大切なのは、患者自身が双極性障害について理解していること。そして、双極性障害を説明できることです。
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実は、私自身高校時代から彼氏がいなかったことがないんですよ。それは、自分がこういう人間だとあっけらかんと表現していたからだと思います。自分でも疑問ですが、「ギャップがあっていい」なんてことも言われました。もちろん双極性障害をきちんと理解するまでには時間がかかりましたし、当時は理解していませんでした。
元々過去の経歴や、思ったことを口に出す人間だったので、病気は関係なかったのでしょう。けれど、双極性障害にとって周囲の理解というものはとても大切になります。
私のように、「あっけらかんと病気についていろんな人に説明しろ」とは言いません。
ただ、生涯のパートナーを選ぶ際は、きちんと双極性障害を説明した上で交際していくべきだと私は思います。なぜなら、結婚直前に病気を打ち明けて、すぐに理解してもらえるものではないからです。理解してもらえないことが原因で、再発なんてしたくないと思うんです。
双極性障害だからと、怖気付くことはありません!病気だと開き直りすぎもいけませんが、病気であること、寛解のために努力していることは伝えましょう!
まとめ
ここでは、再び管理人がこの場で記事全体を総括したいと思います。
A美さんご登場頂き、ありがとうございました。
いかがでしたか?双極性障害は、完治の概念はないようですがが寛解はできるのですね。寛解が続けば、ほぼ完治と言っていいほど日常生活が送れるということです。
A美さんははまだまだ寛解には遠いようですが、自身が双極性障害であることを自覚し、しっかり向き合っています。
躁状態の自分とうつ状態の自分で人が変わったようになるそうですが、この状態を客観視できるようになると冷静になれるそうです。
A美さん曰く、「あー躁状態だったこの前、こんなこと考えていたなぁ」「うつ状態の時何であんな考え込んでいたのだろう、考えたってなるようにしかならないのに」とか、双極性障害を受け入れると、これまで目の前の症状に悩んでいた状態の全体像を俯瞰して見ることができてくると言っていました。
病気だと俯くことなく、前を向いて双極性障害と付き合っていきましょう。
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